初恋・最後の恋~君と私~
私は、それから二日間私はあまりにもショックを受けて意識を失っていた。


目を覚ました日すぐに、葬式に向かった。




ざぁ


雨が、降る。
皆が泣いている。

母の、友達。

父の、友達。

皆、泣いていた。


私の頬には、雨だけが通る。

≪雨だけが≫


私の頬には、涙が通らない。
目の前で、死んだときは泣いた。


でも、今いざとなったら涙が出ない。

なんでだろう・・・。


ごめんね、薄情な娘で。



「花音ちゃん?」


その時母と父の友達がこっちに来た。


「・・・どうしたんですか?」


「辛かったでしょ?」


辛かった・・・・。
確かに、辛いよ・・・。


「はい・・・。」


「あの二人ね、大恋愛だったの。野球の先輩、後輩だったの。誰もが憧れるカップルだったんだ。でも、あの二人が死ぬなんて・・・・うっ、うっ。」


私が居なければ、二人はまだ生きれたのかもしれない。



私のせいで・・・・。
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