初恋・最後の恋~君と私~
「すみません。」


私は、その場所から走り出した。
父と母から逃げ出すように。


罪悪感から、逃げ出すように。


全てを投げ出すように。



二人・・・・ごめんなさい。
私の事恨んでいるよね。

だって、ふたりはまだ楽しいことあったんだもんね。




それから・・・・



私は、世話好きな親戚が仕送りを送ってくれたりすることで生活をすることになった。


ご飯も家事もすべて私がやることになる。
たいへんだ、でも大変の方がいい。



忙しいときは、何も考えずに済む。
忙しと、自分から、自分の心から逃げ出せる。



ずっと、ずっと。


何も考えれなかったら、いいのに。



でも、夜寝る前になると
父と母の事を思い出す。



一人が、怖い。




人が、目の前から消えていくのは怖い。
でも、自分のせいで、消えるのはもっと怖い。
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