初恋・最後の恋~君と私~
「まぁ、とにかくいろいろあるの!」


がったん

勢いよく、閉められるドア。
勢いが強すぎだろ。


それから、毎日花音のクラスに来ていた。
前は、花音が俺のクラスに来るのがちょっとした名物だったが、今は俺が名物になってしまっている。


あれから、一週間・・・花音は来ない。
たまに、ロシアの里帰りが本当に思えてきた。

・・・・・、本当だったらリアクションどうとればいいのだろう・・・。



~in倉庫にて~

がっら


ドアを開けると・・・・何であいつが居るんだ・・・・。
思わず眉間にしわをひそめる。


伊藤マリア


最近来なかったから、良かったのに。




「輝喜!どうしたの、そんなに眉間にしわを寄せて・・・?」


お前のせいだ・・・・。
気づけばか野郎が・・・・。




「ここに、くんな。」



もう、この際きっぱりここに来てもらわないほうがいい。
こいつの兄貴が裏切りを考えてるって情報も手に入れたし。


「なんで、兄に言っていいの?いったら同盟なくなるよ?」



「いいけど。」


「兄がここのグループ潰しに来るよ。」


それは勘違いだろ。

「俺たちは、全国ナンバーワンのチームだぞ。お前たちなんかにまけるかよ。」


俺たちのチーム≪白龍≫が負けるはずない。
皆がいるから、俺は負けられない。


大事な物を背負っているから。





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