初恋・最後の恋~君と私~
「それに・・・私輝喜の事が好きな、の・・・。」


うぜぇ~。こいつの下心なんて、丸わかりだろ・・・・。
前から、気づいているよ。

俺そこまで、鈍感じゃないし。



「おれ、お「お前みたいな、ぶすが相手されるわけねぇよ。」


俺の言葉を、遮りそうはなった斗真。
そういって、ゲラゲラ笑い始めた。


泣きながら、倉庫から出て行った。

まぁ、出て行ってくれたから。
こっちは、好都合。だけど、女を泣かすのは嫌いだ。


斗真は、女を泣かすのが好きなのか・・・・。
趣味わるいな・・・・。



「最近花音とどうだ?今も付き合っているか!付き合ってなかったら俺が花音と付き合おっかな(笑)」

斗真が笑いながら言う。

ぐっさ


胸に何かさっさた音がした気がする、やけにむねが痛い・・・。


「っは!もしかして別れたとか!」



「・・・・・・・。」


一時無言の倉庫と化した、年中うるさいこの倉庫が。
皆が斗真の


‘っは!もしかして別れたとか!’


この一言で、とっても静かになってしまった。
皆が気を使って

飲み物いりますか?


など聞いてくれる。
斗真の奴は、正座をして真面目な格好をして反省の色を見せていた。



「ふられた。」



「はっはっは!だせぇ。」


「斗真さん!その言葉は!」

今日は、血祭となった。

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