初恋・最後の恋~君と私~
「大丈夫だった?」
こく
うなずく。本当は大丈夫じゃない。だけど、強がる。
「記憶が一部なくなったて本当?」
「うん。大好きだった、人の事を忘れた。名前も、顔も出ない。」
「本当は、好きじゃなかったんじゃないの?」
本当は、好きじゃない・・・・。
そんなことは、ない。忘れちゃてるけど。
全部、忘れたわけじゃない。
大すきて事覚えているの。
「ううん。それは、ない。」
「そ、そう。」
戸惑いながら言う。なんでそんなに戸惑うの?
自分の中に不思議の文字が躍る。
戸惑う理由なんてないじゃない?
「じゃ、ガンバって思い出してね。」
にっこ
そう笑いながら、いう結香ちゃん。いまさきの不思議と思った気持ちは消えていく。
なんだ、戸惑ってないじゃん。
私の気のせい?
バカな私。
「ねぇ、私の好きな人て誰?」
「それは、自分で思い出さなきゃね。」
「だけど!・・・。」
いいじゃん、教えてくれるくらい。