初恋・最後の恋~君と私~
女を襲うことは、絶対しない。
こいつを、守る・・・。

「お前がピンチなとき助けるよ・・・。」

・・・・カァァァッ

自分で言ったものの、恥ずかしい。


「ありがとう・・・。」


「そんな時は、俺を呼べよ。」

「うん。輝喜君って女の子のヒーローをめざしているよね?」


・・・目指しているわけないだろ、ただでさえ女嫌いなのに。
お前だけのヒーローなら目指しているけど・・・。


「目指してない。」



「え~、本当に?」


本当だよ。
目指してない。


「・・・今何時?」


俺は、腕時計を見る。

「五時二十分。」


「今日ごはんカレーだから、じゃがいもが五時三十分タイムサービスだから行ってきます!にんにんにこちゃんマーケット行かなくちゃ。バイバイ!」


走って、消え去った花音・・・。

にんにんにこちゃんマーケット・・・?
すごい、名前だ。



名前を付けた人のネーミングセンスを伺う・・・。


家に帰ろう。
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