初恋・最後の恋~君と私~
私の落ちる音が聞こえてわざわざ急いで来てくれた。


「・・・・ありが・・とぅ。」


昨日の事もあるしあまりお礼が言いにくい・・・・・。



そのせいで、小さな声でしか言えなかった。
多分聞こえていなかっただろう。


「どういたしまして。」


私の目を見て返事を言う。


聞こえてたんだ・・・・



もう、この足じゃ劇は難しいな。


「痛いの痛いの飛んで行け。」


私の足をみて、さすりながら言う。こんな子供の一面もあるなんて・・・。
さすがに、足の痛みはひかなかったけど・・・心の傷はひいたかな。



ふっわ


こげ茶色の伸也の髪を触る。


「綺麗な髪・・・・。」



私もこんなにきれいな髪の毛だったら嬉しいな。



ふっわ


伸也も、私の髪をなびかせ


「お前も、綺麗な髪だよ・・・。」




そういってくれた。
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