初恋・最後の恋~君と私~
足がもう、大丈夫なので私がシンデレラ役をすることになりました!

フ~!主役だぜ~!

目立つ役大好き!

「そろそろ、始まるね。それとね・・・私輝喜君に抱きつかれたんだ。もしかしてのもしかして、両思いかも/////」

結香ちゃんが私に静かな声でそういった。

抱きつかれた・・・・


両思い・・・・・


やっぱりあの言葉の続きは勘違いだった・・・・。



「おめでとう。」
お祝いの言葉をかける。でも、心の中では嫉妬してるのかも?
応援するって約束したのに。

今は、劇に集中しないと。


「あるところに・・・・。」


劇が始まった。

あたしの番だ・・・―。


「はい、お姉さまお母様。」


順調に劇は進んでいく。




12時になる。今のシーンは、その場面。


ここに、伸也君の出番がある・・・・。
でも、出てくる人は私と≪シンデレラ≫輝喜≪王子≫のはずだけど。

材料費が足りないから、伸也君がかわりにあるものになる。



「ご~んご~ん」


12時になった時計の音がなる・・・・


はい、今出てきた!そう・・・伸也君は時計台の役・・・・。


観客の皆は口をポカーンと開ける。


朝の部の時は、持っている人に借りれたけど昼の部は時計台を使うらしいので、お昼の部だけ人間時計台(笑)
< 213 / 258 >

この作品をシェア

pagetop