初恋・最後の恋～君と私～

きゅきゅ

数十分乗っていたところでバイクを止め座席の中の荷物を取って中に入った。

っがら

「おはようございます。」

伸也君が入ってくると同時に、皆が頭を下げる。
周りの人が誰だこいつみたいな感じで見てくる。


「誰ですか、この女。」


「愛川花音　普通に花音って言っていいから。」


私が、自己紹介をする。

「総長の女ですか？」


「・・・あぁ。」


「きもがすわってんなぁ～。こんなに、大勢の奴の前で自己紹介できるなんて。白龍さんの寵愛を受けている御嬢さんよ。」

一人の男がそういった。


周りがざっわとなる。

まぁ、そうなっても仕方がないよね。
おまけに、白龍のメンバーには寵愛されてないと思う。

倉庫に何回か出入りした記憶はあるけど。


「あんたよりは、肝がすわってるかもね。」


にっこりスマイルで言い返す。


「このぶす。黙っとけ。」


ぶっちん

何かが、私の中で切れた。


「っほっほっほっほっほ、ざけてんじゃねぇ。」


びゅん


気づくと
一本背負い。

ヒュー


あっ・・・・冷静になると私のしたことに気づく。



「ごめんなちゃい！」

「ざけてんじゃねえ。」