初恋・最後の恋~君と私~


ふ~、終了。やっと、終わった・・・・。

「俺たち、薬なんてつかってねー!」

乱鬼の総長が言い訳を始める。
ここまで、来て言い訳なんかするか・・・。


「じゃあ、来たばっかりに見た時吸っていたあの、白い薬なんだ?」


「えっとなぁ~・・・漂白剤だ。」


「小麦粉とかもっと、ましなものを言いやがれ。」

乱鬼の総長をアッパーカットで決める。
よわっちいな。


なんで、こんな奴が総長になれたんだ!?
その前に・・・・


「漂白剤って何か、知っているのか?」


「なんだっけ!?そうだ!あれだろしょっぱいの・・・・ほら、ポテトとかにかけるの。」


「それは、塩だ!!」


こいつ、薬吸ってバカになったか・・・・。
塩と漂白剤を間違えるなんて・・・・。


薬吸うとそうなるのか!?・・・・・≪普通、ならないはずです。≫


「まともな、男になれ。お前は総長だろ?お前の背中には沢山のものが乗ってんだよ。仲間を守れる男になれ。・・・みんな帰るぞ。」


「おっす。」


皆バイクにまたがり、発進する。
俺も、行くか。


「まって!」


乱鬼の総長が俺を引き留めた。


「超えてやるよ。お前を、ぜってえ~。」


「それは、無理だな。じゃ、強くなれよ。」

「お世辞くらい、言えよ・・・。」

それも、無理だな・・・・。

ブーン

バイクを進め始める。
夜の風は物凄く寒かった。

肌が、ぶっると震えた・・・・。




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