初恋・最後の恋~君と私~
頬に冷たい夜の風があたる、ぶっる私の身体が震えた。


「寒いのか?大丈夫か。」


優しく、声をかけてくれる。
想いが一気に溢れる。


忘れたいのに、忘れられない。
どんなに、嫌いになろうとしても忘れられない。



むしろ、思いは溢れるばかり。



「だいじょう。」



輝喜に少し遅い返事をする。


「あともうそろそろで着くからな。」


その大きな集会がつくまで私たちは無言のままだった。
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