初恋・最後の恋～君と私～

―30分後―

ピンポーンピンポーン

ガチャ

「・・・・はい。」

「花音！」

「結香ちゃん・・・・。来てくれてありがとう」

「いいよ、まず中に入っろう。」

「はぁ、はぁ・・・うん。」

裕香ちゃん、息が荒い
あと、髪の毛もぐっちゃぐっちゃだ・・・・。

急いできてくれたのかな。

「花音大丈夫？」

「・・・・、うん。」

「本当は、苦しいんでしょ。辛いんでしょ。泣きたいんでしょ。」

結香ちゃん・・・、苦しいよ、辛いよ、泣きたいよ。
でも、それ以上に輝喜君が好き・・・。

一か月たってもおちなかったら、あきらめるって言った。
でも、諦めれない。私・・・・。輝喜君の事諦めなくっちゃならない。

けど、諦めれない。

「花音は、昔から溜め込みすぎだよ？お母さんが亡くなった時もお父さんが‘捕まった‘時も」

あの時からずっと私の代わりに泣いてくれた結香ちゃん、今も私のために泣いてるの？


ごめんね、ありがとう。