戯れる堕天使


まあ・・・これって、だいぶ年下だっていう、特権だよな。

何を言っても、どうせ本気にされない。

けれど、こっちは本心だから、言いたいことを言ってしまえる。



「もうちょっと早く連絡してもらえたら、少しはマシな格好してきたのに」

類は、自分のシャツにジーンズな姿を見下ろした。

「類、らしくていいけどね」

「・・・それってどういう」

抗議しようとしたけど、山盛りのカルボナーラが来たので、黙る。

悟は、手馴れた感じに、類の分を取り分けてくれる。

「・・・くやしい」

「何が?」

「何か、慣れてる」

「言っておくけど、女の子とは来たことないよ。・・・ここには」

にって笑う悟。

『ここには』ね、

なかなかイジワルだ。

類は気を取り直す。

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