戯れる堕天使
時計を見ると、深夜だ。

いやに話す声が響いてしまう時間帯。

それに、こうして話していることさえ、不自然だ。

「うん。ちょっと、怪我、して」

声を、抑えて言う。

誰かに聞こえないように、なのに

「聞いてないけど」

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