戯れる堕天使
「結構なショックだった。

もう、類のこと『かわいい』って思ったことは

どうでもいいくらいに、ショックで。

でも、すぐに、類が女の子だって分かった。

ホッってして、それからまたすぐに、高校生だってわかった。

もう、喜んでいいのかなんだか、わからなくなった」

類は、じっと悟をみていたけれど、

真顔の悟を見ながら、笑ってしまった。

「同性じゃなかったけど、コレって、若干ロリコンじゃん・・・って?」

「まあ、簡単に言えば、そういうことだな」

「え・・・でも、それって、結局、どう収まったの?」

「さあ、どうなんだろう。自分でも、分からなくなった。

類に、すごく好かれてたら、もう、

年は気にしないようにしようとでも思ってしまえるんだろうけど、

何か、違うみたいだし」

「・・・そうかも。

あたし、初めはすごくいいなって思ってたんだけど、

すぐにライブ観ちゃって・・・もう、

『いいな』ですまなくなっちゃった。

敬悟さんのこと『敬愛』してる」

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