戯れる堕天使
抑えてない、普通の声。

「アサコさんには、報告したよ?」

「オレは聞いてないけど」

聞かせる義務はないと思うけど。

するっとそんな言葉が頭に出てくる。

でもそれ言うと、怒られる。

「あのさ、遅いし、また、話す。

こんな時間じゃ声、通るし、それに、眠いし」

類は言うと、会話を強制終了して窓を閉めた。

今度はカーテンも閉める。

「はああ」

ため息をついて、ベットに倒れこむ。
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