LOVEσPERSON
始まる
そう言われて顔をあげてみると、
そこには。
とても大きな体育館。
公立校とは思えない!
あっけにとられている私にいけめんは、
『あれ、クラスの人じゃないの?』
と指をさす。
その方向をみてみると、
さっき教室で話した女の子2人が
こっちを見て手を振っているようだった。
「あっ!真弥ーーー!芽衣ーーー!」
大きく手をふりかえした。
そして、
「ここまで連れてきてくださって、ありがとうございました!」
と、満面の笑み。
『…じゃあ、今日の放課後に化学準備室にきて?』
「えっ?な、なんでですか…?」
『さっきいったじゃん。報酬。』
いけめんはそれだけ言うと
スタスタと、さっきいた方角へもどっていってしまった。
……よくわかんないけど、
とりあえず真弥と芽衣のとこいこーっと!
そして、2人のいる方へ走った。