可憐な華にくちづけを
「…ひどいよ、きーえちんは。」
眉を寄せくしゃりと綺麗にセットしてあった髪をかき上げた。
「聖司。」
「うん…分かってるよ、分かってる。だけどっ…きーえちん、俺っ!」
「聖司…おしまいよ。離れて。」
密着していた身体をゆっくりと突き放す
体重を預けているせいか中々の重さ
そして胸板の厚さや逞しさ
嫌だわ…ほんとっ。
「きーえちんっ、やだよっ…。」
押していた力は意図も簡単に
引き返される。