可憐な華にくちづけを





「やだっ…やだよ、きーえちん、やだっ…!」



子供のように駄々をこねて
先程とはまるで違うじゃないの。

ふざけてるわ―――







「聖司。」


「やだっ。」




「なら、私が出ていくわ。」


「っ!!…酷いよきーえちんっ、」




酷い?私が?

ちくっと胸に違和感を感じる。




―――あの行為はどういうことだったのよ。







「帰りなさい。」


「…やだ。」



「聖司!!!」




ビクッと肩が上がり、綺麗な形の瞳を大きく拡げた。





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