可憐な華にくちづけを





「貴絵お嬢様のお仕置き…まだですからね。」


「っ!…完治したら覚えてなさい。」


「はい、楽しみにしてます。」



ふふっと笑い合うと不思議と瞼が重くなる
冷たい手もスッと離れた。






「おやすみなさい、貴絵お嬢様。」


「……。」


「明日、また。」


「……ねぇ、」


「はい?」









「信じてもいいの?」



一瞬の間が空く。






眠いせいでもある。いや…言い訳よ。

でも…今、私はっ……。

















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