可憐な華にくちづけを





─────





「ハル。」


「なんだい?」


「もうやめてあげなよ…蓮、死ぬよ?」


「死ぬ?」



首を絞めていた手をゆっくりと離した



「ねぇ、蓮死んじゃうの?」


「ごほっ、ゴホゴホッ…」


「死んじゃうの?」



子供のようなあどけなさを残し



「ハル、蓮死んじゃう。」


「うんっ…死んじゃうのやだ。」


「そう。だからもう止めよ?」


「うんっ、ねぇ…抱っこして?」


「いいよ。」




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