可憐な華にくちづけを





「おはようございます、貴絵お嬢様。」


「……。」


「貴絵お嬢様、すぐに用意なさってください。」


「藤原…どうして?蓮はっ?」



ピクリと眉を動かした

そんな行動したことあった?





「今朝から──連絡がありません。」






サッと全身の血の気が引いた

クラっと視界が歪んで今にでも倒れそう。



「貴絵お嬢様…!?」


「っ…、」



支えられてやっと体制を保ってられる

こんな者が時期後継者?

いや…もう、私は王女に……。




「藤原…用件は?」


「…王からのお呼びだしです。」





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