可憐な華にくちづけを
きっと、私が反省したと思っている
けど私は王女になるつもりはない。
この国を受け継ぐつもりはない。
「貴絵お嬢様っ…、」
「…ふふっ、藤原のその顔…滑稽よ。」
「あなたにしかこの国は救えません。」
重い、重い、プレッシャー。
「藤原…、」
「なんですか…?」
「…綺麗な、とびっきりのお洋服を用意して。」
「───かしこまりました。」
悲しい顔して笑った。
まるで、私みたいね、なんて。