可憐な華にくちづけを





「お父様。」


「なんだ、我が娘。」


「私にこの国をるの?」


「ああ。」


「全て?」


「あぁ、全てだ。」



にんまりと笑った。


「たが、考え直したんだ。」



考え直した───??



「お前がそんなにも後継ぎが嫌と言うなら、婿を貰えばいいとな。」


「っ!?」


「そうすれば良いだろう?」



一瞬にして頭に血が上った。





< 149 / 164 >

この作品をシェア

pagetop