可憐な華にくちづけを





「ほぉ…。」


「お早めのご検討を。」



この憎たらしい顔にこの紅茶をかけたいわね

顔を真っ赤にして、私のことを追い出すかしら


それも見てみたいわね。




「貴絵お嬢様!」


席を立つと藤原は心配そうに伺ってくる。



「馬を出しといて。」


「だったら私が──」


「一人にさせて。」



今は藤原も信じられないの────。






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