可憐な華にくちづけを
「なによ、」
「いいえ…。」
「あなたの弱味少し、握った気がするわ。」
「弱味など私には沢山あります。」
「あまりなさそうよ、いつも無表情で無関心人間だとばっかり、」
ふふっと鼻で笑うと連は私を見つめる
綺麗な青い瞳をして。
「貴絵お嬢様のその笑い方、少々むかつきます。」
「……はぁ?」
「私は無関心人間なんて者じゃありませんよ、ただ昔から表情が読み取りずらいだけです。」
あっ…。
今、目が円を描くように笑った。
「綺麗な瞳ね?」
透き通るような白い肌にその瞳が映えて
とても綺麗な瞳。