可憐な華にくちづけを





―――激しいダンスとは裏腹に
一つ一つのステップはなめらかに

腰に回される手



「貴絵お嬢様?」





接近した顔 吐息が掛かる




「ふふっ、あなたやるわね?」


私がリードされてるなんてね?
しかも脚が少しずつ追い付かない、




「綺麗ですよ、とても。」








―――甘い言葉をかけられる気持ち分かる?



こんな状態で触れるか触れないか危ないほど
唇が接近するほどの距離。

じわりと流れる



蓮の汗、






なんだかそれが、いやらしい。
身体から涌き出るほどのエロチックなオーラ

透き通る肌 青い瞳 赤みのかかった唇。












―――…欲しいなんて、










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