可憐な華にくちづけを
それから聖司の世間話 産まれたての赤ん坊を見るような瞳でうるうると蓮を見つめて
蓮はさりげなく警戒心をだし
私はそれを見て笑う
くだらないようだけど
何だかとても面白い光景で笑えずにいられなかったの。
―――コンコン
団らんの輪に響くノック
視線がドアへと一瞬にして向かった
「どうぞ、」
「失礼します。」
「あ、藤原さん!久し振り~!」
「お久しぶりですね、聖司様。」
にっこりと会釈をした藤原はすぐに私へと視線を移した。
「どうしたの?」
「お客様がいらしたとは知らなかったものでしたので…」
「なによ?」
チラリと聖司の顔を見て顔をきゅっと整える
「―――ドレスの新調のことです。」