可憐な華にくちづけを
「汚らわしい…!!」
先程までの態度と明らかに違う彼女
蓮の瞳が微かに開く
「っ…!!」
「エニーさんっ、蓮は」
「なんなのよこの美しい男児は!!?まさに女の子じゃない!!なのに…どうしてっ」
はぁはぁと興奮状態
意外な展開かしら?
「貴絵お嬢様…」
「えぇ…。エニーさん、この人私の専属執事の蓮。れっきとした男よ。」
何だかさっきも同じような事言った気がするわ。
「…本当に男、」
じっと距離を取るがギラギラと目を光らせ蓮を監視する。上から下まで、たっぷりと。
これじゃあ…どちらが雄なのかしら、
何だか笑えてくるわね。
「ぷぷっ…」
近くでは既に聖司が必死に笑いを堪えていた
同じ考えはしたくないものね。