可憐な華にくちづけを

The truth will be what











「じゃ!きーえちんも蓮ちゃーんもばぁいばい!!」


にこにこと笑みをみせ屋敷を出て行った
あまりにも変わらなかったわね、

もっと不機嫌になって怒るのかと…ね。







「良かったわ、蓮は気に入られたのよ。」


「…そうですか?」




不服そうに顔をこちらに向け
思わずぷっと笑ってしまった。

その顔、綺麗な顔が台無しよ?










「まぁ…でも、本当に良かったわ。」


「……。」


「アイツ昔から男から嫌われる性格なのよ、だから…あまり嫌いならないであげて。」


「…もちろんですよ、」




ふんわりと柔らかい空気が私たちを包んだ。
こんなに笑った日は今まで…






「貴絵お嬢様、中にお入りくださいお身体が冷えてしまいます。」












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