可憐な華にくちづけを
「あ、そうだわ…蓮、ディナーの時にでも聖司との初対面をじっくりと教えてほしいわ、」
「……はい?」
「たのしみね?」
意味ありげに微笑むと 蓮はサッと青白い顔に
思い出すあの時の聖司の雄顔
そしてエニーさんの獣のような瞳
つくづく…本当に面白いし、あきないわ。
こんな面白い人間に会ったことないわ
私自身の何かがうずうずとすることなんて、
口元が緩んでしまう。
「貴絵お嬢様…?」
「なあに?」
「…いえ、」
無表情で見つめる瞳は綺麗な青
「蓮は私のお気に入りよ。」
「―――はい、貴絵お嬢様。」
深々と胸に手をあて頭を下げた。