可憐な華にくちづけを
―――「ふふっ、ねぇ…それで?」
「自然と警戒が強まりましたね。」
蓮が話した内容はとても面白い、
というよりも、聖司の行動がとても面白い。
最初からあの目付きで近寄られたらしく
しまいには雌を見る瞳で下舐めを甘美に、いやらしく、誘うように近付き
ちゅっと、蓮の頬にキスをしたらしい。
その時の蓮の顔も最高よね?
あぁ、これを言ったら怒られちゃうかしら?
「でも…聖司様は、人を寄せ付けるオーラというか、好かれるような…」
「聖司は昔からそうよ、カリスマ性っていうのかしらね…」
だから私は思ってしまうことがある
私なんかよりも、この国の上に立つものは
―――聖司が良いんじゃないのか、って。