可憐な華にくちづけを
吸い込まれてしまいそうなブルーの瞳
無表情で感情が取りづらい
人形のように動かない。
「貴絵お嬢様。」
透き通るような声 動く唇は
私の心を淫らにさせる、
艶やか唇はぷっくりと赤く小さく
噛みついてしまいたいぐらいに
……嗚呼、そっか、分かったわ…
「ふふっ、あなた。」
「はい。」
「官能的だわね?」
「そう、ですか。」
「そうよ、嫌らしい人ね。」
ちゅっと、頬にキスをしてみせても
彼の表情は何一つ変わらない
どうしたら変わるのかしらね。
「行ってくるわ、蓮。」
「お気をつけて、貴絵お嬢様。」