可憐な華にくちづけを
「―――あら風ちゃん振られた?」
「見てたのか、悪趣味だ。」
にんまりとした笑み グラスにはオレンジ
目を細め飲み干した。
「で?」
低い声は小さく
「上手くいったんだろ?」
「…嗚呼。準備は着々と、な。」
「そっか、よかった。さすが風ちゃん~!」
「……お前はどうだ。」
んっ?と首をかしげ赤い舌を出す
「おいっ…!」
「ごめーん怒んないでよ!……セキュリティがはんぱないんだよね、後もうちょっとかなっ。」
「ふんっ…早くしろ。」
「あいよー。…風ちゃん、」
「―――もうすぐだ。」
うんっ、と力強く手を握った。