守りたいモノ
ジュリアは少し
頬を膨らませると、
「うるさいって失礼、黒玄。
元気いいって褒めるとこ
だと思うけどなー…。」
ジュリアは
自分の席に座った。
すると、狛が
タイミングよく朝食を
ジュリアの前に並べた。
そして、
「それでは、
いただきましょう。」
と、みんなに言うと、
「「「「「いただきます。」」」」」
と、声を揃えて言った。
―――
ご飯を食べ終わり、
紅と蒼はデザートを食べ、
黒玄は珈琲を
ジュリアと翠と狛は紅茶を
飲んでいた。
狛は
一杯飲み終えると、
カップを置いた。
「…昨日、準備は整いました。
今日から本格的に
行うつもりですが、ジュリア、
大丈夫ですか?」
狛は真剣な面持ちで
ジュリアに視線を移した。
ジュリアは
少し諦めたように
苦笑いを零した。
「"大丈夫ですか?"って、
大丈夫じゃなくても、
計画上そう決まってるからね、
覚悟は昨日のうちに決めた。
早く、ちゃんと静かに
毎日過ごせるように
戻さないと…、
それに、
サリちゃんも
遊びに来れないもん。」
ジュリアは
真剣な狛に対して
少し楽しそうに
そう答えた。