饅頭先輩と愉快すぎる俺たち
「聞いても教えてくれないだろ」


「何で?」


「知らねえよ。

現に俺たち誰一人知らないってことは、本人は教えている可能性はほぼゼロだろ」


「何で、あの人は名前を教えてくれないんだろうね」


「だから、知らねえよ」


「先輩たちも、私たちみたいに聞こうとはしたのかな」


「そりゃ、当然しただろう」


「初対面で、まずは名前聞くだろう」


「饅頭先輩、それに何て答えたんだろうね」


「それ今度、先輩に聞いてみよ」


「思ったんだけど、酒で酔わせてみたら意外にポロっと言っちゃうんじゃない」



ファミレスに入り、はや二時間・・・



会話はひたすらこんな感じだ。



好きだね、俺たちも。



暇だね、俺たちって。
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