饅頭先輩と愉快すぎる俺たち
「饅頭先輩、俺と勝負してください」


「勝負?」


「俺が勝ったら、先輩の本名を教えて下さい」


「いいよ」


「男に二言はありませんよ」


「ただし、俺が勝ったらどうする?」


「そんなことはあり得ない、俺が負けるはずないでしょう」


「じゃあ、負けたら一緒にライブに行くこと」


「ふん、のぞむところですよ」


「ちゃんと振り付けも覚えてもらうからな」


何だろうね、この自信満々な俺らって。



互いに自分が勝つことしか考えていない。



男って、本当に馬鹿だね。
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