饅頭先輩と愉快すぎる俺たち
「あと少し・・・あと少しなんだ」


「なかなかやるな」


「あと少しなのに、追いつけない」


「それがお前と俺との差だ」


「俺は・・・また負けちまうのか」


「・・・」


「あの夏の屈辱を忘れてしまったのか」


「・・・」


「そんなはずはない、俺はあれから速くなったんだ」


「お前だけが速くなったと思うなよ」


「みんな、俺に・・・俺にほんの少しだけ力を分けてくれ」


「ふん、無駄なことを」


「待ちやがれえぇ、むあんじゅう!」


「何!?」



・・・・・
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