『記憶』~恋の続き~
野愛side



……これが涙とは思いたくなかったの。


「野愛、行くぞ…」

「あっ、うんっ。」


こういう時、

キャラが完成していると、

とても助かる。











気持ちを、偽ることが、


幾らか、楽になるから。


優路に促され、二人にそっと

近づく。

「……わーっ!
そこのお二人さんっ!
遊びましょっ♪」

「え?あっ、野愛…!
見てたの…?///」

「聞かれたか……///」


何よ。


幸せそうに頬を赤らめて。


翔の馬鹿。



馬鹿。



馬鹿。


確かに野愛は


不思議ちゃんキャラだけど。


意味わからないこと言うけど。


それでも……




翔のこと、好きだった。
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