王子サマと禁断のキス~出会った貴方は王子様!!?~
≪キャァァァァァッ!!!≫

急に大勢の悲鳴が聞こえた。


「えっ・・・
何だろう?事件とか??」

「本当ね、何だろう」


通り魔とか、交通事故だったら・・・



「秋菜、とりあえず離れよう!!」

「え!?どうしっ」


由依ちゃんに引っ張られて、足が動く。



「ちょっと由依ちゃん!?どうして??」

「事件で犯人が来たらどうするの!!」


え?
ウソ、怖い。

群がっていく人ごみの中、少し離れて止まった。


「ふぅ。何だったんだろう」

「由依ちゃん頭イイね!!
一瞬で逃げることまで考えちゃうなんて!」

「秋菜のことだから、野次馬したいって思ったでしょ?」

「え、うん」

「まったく!それが危険なんだから!!
巻き込まれたりしたら危ないでしょ」

「あ!そっかぁ」


由依ちゃんは本当にすごいなぁ。。。


「ちょ!秋菜、危ないっ!!」

「ふぇ・・・?」


ドンッ!!


「きゃあ!
・・・いたたたぁ」

「秋菜、大丈夫?」

「うん、平気・・・」


誰かにぶつかられて、尻もちをついた。

誰・・・?


「ゴメンナサイ!大丈夫デスか??;;」


え・・・

目の前には、金髪の王子様がいた。


「いえ・・・
あっ、あなたこそお怪我はありませんか!?」

『僕は大丈夫デス、本当にゴメンナサイ』



その王子様はカタコトの日本語で、
ペコリと頭を下げてまた走って行った。


















< 4 / 7 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop