【続】苦いコーヒーと甘いココア 〜バレンタインデー編〜
ーコトッ
コーヒーを置いて近づいてきた晴樹は、
近づいて…近づいて……
「……んぅっ!?」
私に無言でキスをして
また座っていたソファーに戻る。
「苦いぃぃぃ〜」
晴樹が飲んでいたコーヒーのせいで
すごく苦いキス。
苦さのあまり舌を出したまま
水を求めて走り回った。
それにしても
よくこんな苦いコーヒーが飲めるなぁ…
「……俺も鈴といる時はいつだって緊張してる」
「へっ!?」
突然、ぼそっと衝撃発言を呟くから
思わず変な声がでる。
「緊張してるの…?」
あんなにいつも冷静な晴樹が?
「鈴が変なことをしないか、緊張してる」
「晴樹のいじわるぅ…!!」