恋の魔法に


でも、ちょっと空気が悪い。
もわっとしてる。

少しは窓を開けて換気をしないとダメでしょ。



「緊張するなぁ……」



ひとりごとのように呟く莉子を見てふっと口元が緩む。


ずっと結城くんは莉子に振り回されてると思ってたけど、今度は莉子が結城くんに振り回されてるだなんて。


恋愛感情の好きじゃなくて、友達の好きがいいって莉子は言ってたけど……


莉子は今はまだ気づいてないだけなんだと思う。



< 121 / 255 >

この作品をシェア

pagetop