恋の魔法に



「じゃあ先に部活行くね」


カバンの中に教科書等を入れて帰り支度をしているとポンと肩を叩かれ振り返る。



「あ、志帆。私もできるだけ早く行くね」



志帆が教室を出るのを見送ってまた自分のカバンの中に目を向ける。


教室にはチラホラと数人男子たちが残っていた。



そろそろ行こうかな……



図書室で待ってるって言ったけど、図書室前の廊下で話をする予定だ。


図書室だと小声で話しても聞こえちゃうし迷惑だもんね。



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