恋の魔法に


「あの……私は友達になってって言ったんだけど」

「だから、無理です。友達は」


伏し目がちにぼそっと呟く結城くん。

まつげが頬に影を落とし、まつげが長いことがよくわかる。

白い肌に通った鼻筋、綺麗な二重の目。

羨ましすぎるよ、美少年。


「俺、なんでもしますよ。先輩が好きになってくれるまで」


誰からも言われたことのない言葉をどんどん言われて私の頭はついていけない。


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