恋の魔法に



「……葉山先輩って、
以外と適当人間ですか」



っ!?


すぐ近くで聞こえた声に耳を押さえて振り返った。


ち、近いーーーっ!
近いんですけど、結城くん!


「はいはいはいっ! ロッカーの中見ないでください! ほら、単語帳」



結城くんの胸に単語帳を押し付けて一歩後ろに下がる。


最悪。あんな汚いロッカーの中を見られちゃうなんて。


整理整頓ができない女だと思われたよね…


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