恋の魔法に
「顔赤いけど大丈夫?」
「えぇっ!? 赤くないよ!」
手の甲を頬に当てながら机の中に教科書をしまっていく。
う、顔赤くなってたかぁ……
すぐ赤くなっちゃうんだよね……
昨日のこと思い出したら一気に顔が熱くなってきたのを感じた。
あー、思い出しちゃダメだー!
「……昨日はまっすぐ家に帰ったんだよね?」
パタパタと下敷きで顔に向けて風を送っていると志帆に手首を掴まれた。
……うん。志帆には全部言おう。
相談にのってもらおう!