恋の魔法に
「ごめん。私なんもプレゼント用意してない……」
「今日一緒に過ごせてほんと楽しかったです」
私の言葉にかぶせるように結城くんは言った。
すごい早口だ。
もらったココアを手のひらでぐるぐると転がしていると結城くんが「先輩」と呼んだので顔をあげる。
真剣な顔をしててもなんか……可愛い。
「俺、葉山先輩が好きです」
まばたき一つしない結城くん。
なぜか私も目をそらせなかった。
好きって……好きって……
これ、告白ですか?