【短編】彼氏は女子恐怖症
彼氏は女子恐怖症
―ΜΑО―
「和真、おはよう!」
朝、教室の席に座っている和真に笑顔で話しかける。
あたしの朝の日課、と言ってもおかしくない。
「あっ、真央・・・おは・・・よっ。」
あたしから目を逸らしながら挨拶を返して来る和真。
いつもの事だけど、やっぱり彼女としてはそんな態度は悲しい。
おどおどした喋り方に根本的に嫌がっている様に思える。
だけどコレが和真なんだから仕方がない。
あたしの彼氏、和真は女子恐怖症。いわゆる女子が苦手という事だ。
理由は昔、女の子から無理矢理キスをされたのが原因らしい。
おまけにそのキスが大人なキスだったらしくて。
それから女の子が怖くなったんだって和真が言っていた。
それなのに、あたしが告白をしたら良いよって言ってくれたから嬉しかった。
だけど付き合っていても相変わらず女子恐怖症は治らない和真にだんだん不安が高まっていく。
話しをしていても目も合わせてくれない。と、いうより和真からはあまり話して来ないんだけど。
ましてや女子が苦手な和真とは手を繋ぐ事、一緒に帰る事、デートをする事、キスをする事なんて出来る訳がない。
付き合ってから、恋人らしい事なんて・・・やったかな?
「和真、一緒に帰れる?」
付き合って1年経つあたしは勇気をだして誘ってみた。
こうやって誘うのは数える程しかした事がない。
付き合いたての頃に1回誘った事があった。
その時は、勿論・・・断られてしまったけどね。それから少しトラウマになってたりする。
だから今回も断られるのは、わかっている。
だけど少しの可能性を信じて。
「うん。いいよ。」
断られると思っていたのに和真の意外な返事に込み上げて来る嬉しさを隠しきれなかった。
その日のあたしは浮かれていた。
「和真と帰れる!」なんて思うと笑みが零れるんだ。
初めての事だから更に嬉しさが増すんだと思う。
まるで、あたし達が付き合いたてのカップルの様に思える。
それぐらい和真から断られなくて嬉しかったんだ。
そして、それと同様にあたしはこんなにも和真の事が大好きなんだ。
朝、教室の席に座っている和真に笑顔で話しかける。
あたしの朝の日課、と言ってもおかしくない。
「あっ、真央・・・おは・・・よっ。」
あたしから目を逸らしながら挨拶を返して来る和真。
いつもの事だけど、やっぱり彼女としてはそんな態度は悲しい。
おどおどした喋り方に根本的に嫌がっている様に思える。
だけどコレが和真なんだから仕方がない。
あたしの彼氏、和真は女子恐怖症。いわゆる女子が苦手という事だ。
理由は昔、女の子から無理矢理キスをされたのが原因らしい。
おまけにそのキスが大人なキスだったらしくて。
それから女の子が怖くなったんだって和真が言っていた。
それなのに、あたしが告白をしたら良いよって言ってくれたから嬉しかった。
だけど付き合っていても相変わらず女子恐怖症は治らない和真にだんだん不安が高まっていく。
話しをしていても目も合わせてくれない。と、いうより和真からはあまり話して来ないんだけど。
ましてや女子が苦手な和真とは手を繋ぐ事、一緒に帰る事、デートをする事、キスをする事なんて出来る訳がない。
付き合ってから、恋人らしい事なんて・・・やったかな?
「和真、一緒に帰れる?」
付き合って1年経つあたしは勇気をだして誘ってみた。
こうやって誘うのは数える程しかした事がない。
付き合いたての頃に1回誘った事があった。
その時は、勿論・・・断られてしまったけどね。それから少しトラウマになってたりする。
だから今回も断られるのは、わかっている。
だけど少しの可能性を信じて。
「うん。いいよ。」
断られると思っていたのに和真の意外な返事に込み上げて来る嬉しさを隠しきれなかった。
その日のあたしは浮かれていた。
「和真と帰れる!」なんて思うと笑みが零れるんだ。
初めての事だから更に嬉しさが増すんだと思う。
まるで、あたし達が付き合いたてのカップルの様に思える。
それぐらい和真から断られなくて嬉しかったんだ。
そして、それと同様にあたしはこんなにも和真の事が大好きなんだ。