【短編】彼氏は女子恐怖症
「ねぇ・・・和真、キスしたい。」


思うがままに積極的になってしまった。


「え、えぇ・・・!何を言って・・・。」


この反応は、和真・・・照れてるんだ。
そんな和真も可愛くて大好きなんだから!


「和真・・・キスする時は和真からしてよ?」


やっぱりキスは男からしてくれないと悲しいよね。
でも和真には恐怖症があるのに出来るの?と思ったけど少し意地悪をしたくなったんだ。


「ま、真央!それは・・・ちょっと・・・。」


やっぱり、まだ女の子とキスをするのが怖いんだろうな。
だけど、あたしが治してみせるんだからね。
顔を赤に染めて照れている和真にチュと唇ではなく頬にキスをした。


「なっ・・・まっ、真央・・・!」


更に顔が赤くなる和真がおもしろくなった。
だけど思ったより嫌がってはいなかった。


・・・もう、ほとんど女子恐怖症が治ったのかな?
そして、ふと和真の机の上に飾ってあった写真立てが目に入った。

その写真は、前に二人で撮ったツーショットだった。
和真・・・ちゃんと飾ってくれてるんだ。


「和真・・・大好き!」


そう言って、あたしが和真の唇を奪ったのは言うまでもないか。


end
< 7 / 8 >

この作品をシェア

pagetop