春雪
雪(七海)
私は恋をした……。
相手の名前は「柳 雅輝」
親友、美紀の彼氏である隼人くんの親友。
彼に初めて会った瞬間から、彼に対し好意を持った。
好意は彼の内面を知る度に膨らみ続け、気づいた時には恋に落ちていた……。
けれど、その気持ちを持て余して途方にくれるしかない。
だって、彼は手の届かない人なのだ……。
整った容姿に甘いマスク。
すらりとした体躯のわりには意外と筋肉質で、背もそこそこ高い。
きゅっと引き締まった小さなお尻には、細く長い足がついている。
骨ばった手には長く細い指。
少し癖のついた髪はさらさらと音を立てて風になびく。
容姿に惹かれた訳ではないけれど、そうだと言われても仕方ないほど彼は容姿に優れていた。
当然女性からもてる。
彼が女性から告白されているのを何度も見かけた。
けれど彼は、どんな女性から告白されてもけして受け入れることはない。
隼人君は、彼が女性に対し少し不信を抱いているのではないかと言っていた。
私も時々そう思うことがあった。
彼は誰にでも人当たりが良く、男友達も多いいし、付き合いもいい。
性格も良く、容姿のいい彼に当然女性はほっとくはずがない。
彼に近づく女性は私が予想しているもよりはるかに多かった。
彼に対し、友人として接していれば何も問題はない。
しかしそこに恋愛感情が絡むとはっきりと拒まれるようになるのだ。
友人としてのポジションにいる私が彼に想いを悟られるようなことは出来なかった……。
相手の名前は「柳 雅輝」
親友、美紀の彼氏である隼人くんの親友。
彼に初めて会った瞬間から、彼に対し好意を持った。
好意は彼の内面を知る度に膨らみ続け、気づいた時には恋に落ちていた……。
けれど、その気持ちを持て余して途方にくれるしかない。
だって、彼は手の届かない人なのだ……。
整った容姿に甘いマスク。
すらりとした体躯のわりには意外と筋肉質で、背もそこそこ高い。
きゅっと引き締まった小さなお尻には、細く長い足がついている。
骨ばった手には長く細い指。
少し癖のついた髪はさらさらと音を立てて風になびく。
容姿に惹かれた訳ではないけれど、そうだと言われても仕方ないほど彼は容姿に優れていた。
当然女性からもてる。
彼が女性から告白されているのを何度も見かけた。
けれど彼は、どんな女性から告白されてもけして受け入れることはない。
隼人君は、彼が女性に対し少し不信を抱いているのではないかと言っていた。
私も時々そう思うことがあった。
彼は誰にでも人当たりが良く、男友達も多いいし、付き合いもいい。
性格も良く、容姿のいい彼に当然女性はほっとくはずがない。
彼に近づく女性は私が予想しているもよりはるかに多かった。
彼に対し、友人として接していれば何も問題はない。
しかしそこに恋愛感情が絡むとはっきりと拒まれるようになるのだ。
友人としてのポジションにいる私が彼に想いを悟られるようなことは出来なかった……。
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